この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

苦しみはいずれ消えるかもしれないが。

今日、こんな記事を見た。

 

Hカップの女性とAカップの女性の視界を比較した画像が話題 | 男子ハック

 

見た、とか冷静に言ったものの、実際は鼻息を猛烈に荒くして見た上、Hカップ女性の名前で画像検索し、思ってたのと違うクリーチャーが出てきて意気消沈、などという煩悩ライフを送っているのだけれど。

 

十年以上前になると思うが、ある時TV番組で武田鉄矢が、「年をとって一番良かったことは、性欲から逃れられて自由になれたこと」なんて言っていたが、自分はまだまだ、その状態には至れていない。

 

しかしある程度年をとって、徐々に精神的なエネルギーを失うにつれ、性欲以外の部分では、逃れられた事がいくつもある。家族への負の感情、同世代の人間に対する劣等感、他人の視線に対する恐怖、社会への怨念、などの黒い感情や感覚達。いつの間にか、ほとんどすっかり無くなっていた。いやー、加齢によるエネルギー喪失は偉大である。

 

それで、それらの苦しいものが消えて、そこにはパラダイスが広がっていた。なんてことは、残念ながら全くなかった。単に、何も無くなっただけであった。驚く程何も無くて、喜ぶというよりは、ぽかんとしてしまった。ゴミ屋敷を片付けたところで、最後に残るのは空っぽのお部屋のみ、ということだ。まぁ、当たり前と言えば当たり前である。

 

空っぽの部屋になって後悔はない。ゴミ屋敷に住んでいた時の、もの凄い苦痛に比べたら、今の空虚さなんてたかが知れている。…でも、やっぱり何となく以前のゴミ屋敷が恋しい時もある。後になって思うと、あのゴミや苦しみは、自分そのものであったのだ。もっと真摯に向き合えば、なにかしら利用価値があったのかもしれない。

 

…などと、しょうもないことを考える自分は、仕事の引き継ぎ作業で疲れているに違いない。

 

結局何が言いたいかというと、巨乳は正義であり、しかし尻(ウエストライン含む)はそれをも凌駕する、という事実と、自由は結構空しいよ、っていう事実なのである。