この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

海老フライ巻きについて言いたい

自分は、回転寿しが好きだ。炙ってみたり、焼いてみたり、マヨとかポン酢ジュレとか使ったり、鴨とか牛肉とか妙なもの乗せちゃったり、なんだか楽しい。

 

この節操のなさ、美味しければ下品でも何でもいい、なんでも取り入れるぞ!っていう姿勢は大事だと思う。その姿勢が続く限り、回転寿しの進化に終わりは無いと思う。

 

余談だが、その姿勢は日本の漫画界(外国のは知らん)と似ていると思う。ある漫画の面白い要素、新しい要素は、他の漫画にどんどん取り込まれる(パクられる、ともいう)。それによってアイデアや発見・ひらめきが全体に共有され、全体のレベルがガンガン上がっていく。好循環。

 

でまぁ、日本漫画界の未来はどうでもいいんだけど、自分が最も好きな回転寿しメニューは「海老フライ巻き」である。もはや回転寿し界では古参ともいえるメニューだが、こいつは凄い。

 

まず、具が暖かい。そもそも人間は暖かい食べ物が本能的に好きなのである。食べると気持ちまで温かくなる。冷たい寿司ばかり食っている寿司通の心が冷たいのは、必然なのである。

 

おまけに具の調理法がなんと「フライ」である。大体「フライ」って調理法は「具の良さを引き出す」だけのせこい調理法とは根本的に違う。コロモによって具を蒸し焼きにし、美味しさを引き出した上、更にコロモによって美味しさをプラスするのであるから、総合的な美味しさは恐ろしい程である。

 

しかも具はエビである。こいつ程フライに向いた食材がいようか、いやいない。ゆでたエビのしょうもなさを思い出してほしい。それに比べて、海老フライのトキメキ。エビは、コロモをつけて揚げられた時のみ、その真価を発揮するのである。

 

そんなわけで、全寿司において海老フライ巻きが最強なのだが、2つ残念なことがある。

 

まず一つ目。お願いだから、普通のエビを使ってほしい。なんで海老フライのエビはあんなに細いの?あれ何エビ?海老フライ以外で見たこと無い。海老フライ用に開発されたヤバいエビなのかもしれない。上等なものでなくてもいいから、そこの寿司に乗ってるエビと、同じレベルのものを使ってくれ!

 

それと、2つ目に、揚げたてにしなさい。前記の通り、この寿司のキモは暖かいこと、フライの美味しさなんだから、冷えてたらもう全然駄目。うんこ食った方がましである…いや、ましじゃないけど、そんな勢い。それぐらいの切羽詰まった感じで、熱々を提供してほしいと切望する次第です。

 

(現在午前1時)

 

郡上の食品サンプル 【海老フライ(小)ストラップ】

郡上の食品サンプル 【海老フライ(小)ストラップ】