この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

感情的な人に対応するには。

仕事柄、感情的になっている人の対応をすることがよくある。

 

まぁ、身内にそういう人がいるせいで、対応は元々、苦手ではなかった。身内で培った方法を身内に対するより冷静に行えるわけで、むしろ得意な方だったと思う。もちろん、仕事の経験を重ねて、今は更に上手になっている・・・と思う。

 

感情的になっている人間を前にしてどういう対応をすればよいか。もちろん、どちらに非があるかとか、立場の違いとか、相手をどうするか(何かをやらす、単に怒りを解いてもらう、等)とか、そこら辺の条件で対応は変わる。

 

が、とにかく初心者(?)が知っておくべきなのは、感情の特徴について2点、

 

・人の感情はおさまるのに時間がかかる

・しかし時間が経つと確実におさまる

 

加えて、一般的な心理の機序として1点、

 

・人は説得される(思考や行動を変化させられる)ことにネガティブな気持ちを抱く

 

である。こうして書いてみると「なんだそんなもんか」レベルなんだけど、実戦に生かすのはなかなか難しい。多くの人が、「正しく情報を伝えさえすれば、この人も冷静になるに違いない」と考えて延々と説得を続け、本来早々におさまるような感情に燃料を注ぎ続け、相手は感情的であり続けるのだ(あるいは、説得が的を外していると、時間経過で相手が冷静になってうまくいくこともあるが)。

 

説得せずに、事実や考え方を伝えて、相手の感情がおさまるのをただ待てばいいだけなんだけどね、大体の場合。そうすれば、時間経過で冷静になった相手が、勝手にこっちが伝えたことを思い出して、勝手に考えてくれるから(だから、どんなに相手が感情的で理性を欠いているように見えても、気を抜かずにしっかりした内容を伝えておくことが重要)。

 

でもこの「ただ待つ」という行為が難しい。「何もしなくても、時間は経過する」という事実は目に見えないし、「何かしないと何も変わらない」という誤解が蔓延しているし、感情がおさまる過程はゆっくりでわかり難いから。

 

まぁ初心者(?)は気をつけるように!

 

 

以上が本題、以下余談。

 

 

平成25年12月26日、安部総理が靖国神社を参拝した。中国、韓国との関係悪化は当然予想されるのに、何故参拝したのか。

 

外務省筋はこう明かす。首相就任から1年間にわたり、中韓両国に「対話のドアは常に開かれている」と会談を呼び掛けているにもかかわらず、両国は一切歩み寄りをみせず、対日批判ばかり繰り返してきた。日中、日韓関係は今よりそう悪くはなりようがない。(MSN産経ニュース2013.12.27阿比留瑠比)

 

 という記事を見たが、もし本当にそう考えているならアホである。何もせずに時間をおけば、韓国の国民感情は徐々に沈静化し(もちろん親日になるという意味ではない)、そうなればこれまでの自国のばかげた行いが嫌でも目に入るようになり(もちろん表面上認めるという意味ではない)、そういう心理状態は確実に国家間の交渉において有利に働いたのに。なぜ待てなかったのか。この早漏!!

 

まぁ「~筋」の言うことなんかそもそも怪しいか。失礼しました。

 

しかし、どんなメリットを見込んで参拝したのかなー。

 

(もちろん、個人的な信念とか悲願なんてのはあり得ない。職業として政治家をしている以上は。)