この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

やる気を出す方法でもやる気が出ない人がやる気を出すたった1つの方法

「やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない」とはよく言ったものであるが、どんなにやらなきゃいけなくてもやる気が起きないのが、人間という生き物の悲しい性である。

 

だからこそ、ライフハック系の記事で「やる気を出す10の方法」みたいなものを山程見かけるんだけど、本当もう、どの記事も内容は似たり寄ったりである。少しだけはじめろだの、ストレッチしろだの、タイマー使えだの、人に言えだの…そんなものでやる気が出るなら、最初から誰も困りはしないのだ。少しどころか指一本動かせないし、ストレッチをやる気を出す方法をまず聞きたいし、タイマーなっても止めて終わりだし、他人が都合よく横にひょいひょいいやしないのである。

 

そもそもあの系の記事書く奴らは、あんなどこにでもある、何の役にも立たない、くそつまらない、どこにも書く必要の見当たらない記事をだらだらと書く気が起きる時点で、やる気が起きない人間とは別の生き物なのである。そんな人外の奴らにやる気のない人間の気持ちがわかるはずがないし、本当に有効な方法を書く気だってないに決まっているのだ。

 

と、いつもなら文句をいうだけで終わるのだが、この度は本当にやる気の出る方法をひとつここに紹介しようと思う。「なんだよひとつだけかよ」と思うなかれ、その方法が有効ならばたったひとつでもありがたい、と思うのが、やる気のなさに真に困っている人間ではなかろうか。

 

前置きが尋常でなく、くどくなったが、その方法とは

 

①美味しいものを食べながらやる

 

これだけである。とにかく、自分が好きなもの、快楽度の高いものがいい。チョコレート、アイスクリーム、ポテトチップス、牛丼、寿司、ピザ…。「終わってからご褒美に」では全然だめ。その場合、終わらすことがそもそも苦痛なので、どうせやらずに食べることになる。それに比べて「やりながら食べる」場合、やり終わる前に食べ始められるのでハードルが低いし、やる時の苦痛を予測した情動反応が、食事の快楽を期待する情動反応で軽減されるので、気分が若干楽になる(だから、とにかく「食べたいもの」を)。そして、「食べながらやり始める」ことを続けるうちに、「始めること」と「食事による快楽」が条件付けされるので、「始めること」への不快な情動反応は徐々に軽減されていくかもしれない。また、そのようにしてやり始めてしまえば、食事が途中で終わってもやる気が続く可能性があるのは、くそ記事でもよく言われているとおりである。多少太ったり作業効率が落ちたりするかもしれないが、そもそも始められないことに比べたら、そんなことはまったく瑣末なことなのだ(アルコール類も理論上有効と思われるが、デメリットが大きのであまり御勧めできない)。

 

まぁ、食物でなくても、要するに楽しいこととセットで始めればいいので、その意味では音楽を聞きながらでもいいし(この場合、音楽はデスメタルでもなんでもいい。とにかく自分が聞きたい、好きな曲を選ぶのがこつだ)、セックスしながらでもいい。でも音楽は聞かない人もいるだろうし、楽しむためには聞く状況を選ぶかもしれないし、セックスは体動が激しいのでやるべきことがやりにくいのに比べ、食事は誰にとってもいつでも快楽だし(なんなら空腹気味にコントロールすれば快楽度をお手軽に増すことさえできる)、動きもそう激しくないのでやはりおすすめなのである。

 

まぁ、騙されたと思って、どうぞ。