この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

ヤリチンの末路。

以下の記事を読んだ。

一見それらしいこと書いているし、なんか説得力もあるんだけど、少なくとも自分の周囲の事実とは大きく異なっていたので、書いておこうか。

 

自分はまぁ、そんな、えーと、その…「ヤリチン」ではない(この言葉なんか恥ずかしいから、以下は「遊び人」とでも言わせてもらおうか)。全く遊ばなかったかというとあれだけど、少なくとも、とんでもない遊び人ではない。ないのだが、以前、そのような人種が周囲にいたことはある。

 

連日の合コンは当然として、1日に3件合コンしたり、同じ日に3人の女性とホテルに行ったり(別々に3回)、そらもう異次元に遊んでいる奴が1人。そして、その周辺で遊んでいる奴ら数人(自分はそこらの会合に、たまーーーーに参加していた。たまーーーーーーーにね)。異次元の奴は、もはや何かに取り憑かれてんじゃないのか、という勢いだった。

 

その異次元の人間だけど、仕事はしっかりしていたし、少なくとも同性間ではそんなに優越感を振りまくような奴ではなかった。サイコパスでもないし、嫌味もない。人当たりが良くて友人は多い方だったし、さらっとした感じで、こだわりもなく、女性への勢い以外は特にギラギラもしてはいなかった(…書いてて腹が立ってきた)。あえて悪いように言うなら「軽い」感じはあったか。

 

顔は二枚目では決してなかった。不細工というわけでもないが、自分には特段魅力的には見えなかった。落とされた女性に言わせると「少年ぽい」「爽やか」らしいが、自分にはどうしてもそのようには見えなかったし、今思い出してもそうは思えない(ここら辺は興味深いが、今は置いておく)。

 

そんな彼だけど、そいつが適当な偏差値50〜60の女性ばかりを狙っていたかというと、それがまた、そんなことは全くないわけだ。キラキラして浮かれきった女性ばかりを相手にしていたかというと、そんなことないわけだ。ムカつくことに。いや、そういう女性も相手にはしていたけど、正真正銘の「ちゃんとした女」にも片っ端から手を出しており、成果もあげていたのだ。

 

ちゃんとした女って曖昧で難しいけど、まあリンク先の

 

「ちゃんとしてるってどんな子?」と、定義と具体例を求めた結果、出てくるのがだいたいこんな感じの回答。

 

嫁候補?遊びじゃなくて?あー性格が優しくて、ちゃんとした仕事してる子。ちゃんと仕事してて、MARCHくらいの大卒レベルとかあれば十分。もう美人かどうかはあんま関係ないね。ちょっとふっくらしてるぐらいでもいんじゃない?地味でもぜんぜん問題ないよ。俺わりとそーいうところオープンだし。

 

にならって言うと、しっかりした性格で、ちゃんとした仕事(そらもうちゃんとした、資格のいるようなお仕事)してて、MARCHどころじゃない学歴で、美人で、品のあるお洒落な女性で、軽い付き合いとかしなさそうな、そんな女だよ。そういうのも落とすわけですよ。結婚どころか、遊びとして消費するわけですよ。もちろん、そういう女性ばかりじゃなかったけど、なんというか、選り好みせず、物怖じせず、なんにでも食らいつきますよ、みたいなね。

 

なんで知ってるかって、周囲から嫌でもそいつ絡みの話が聞こえてきたし、実際に自分の周囲にも落とされた女が結構いたから。本当に「え、なんでこの娘が!?」っていうのが落とされてて、驚いたことが1度や2度ではない。そいつに落とされたこと以外は、本当に「ちゃんとしている」としか言いようがない女性達なのだ。 死ぬほど羨ましい。

 

そいつの周りの男(自分はあくまでエキストラなので含めない!)はそこまで貪欲ではなくて、ターゲットは「簡単な女性」寄りだったと思うが、それでもなんというか「女性はすべからく簡単である」などという単純な見方はしていなかったと思う。「そんな女性もいる」程度の認識であったし、成果を発表する人間もいたが、そこで自尊心を保っているような奴はいなかった(様に見えた)。本当に、単に性欲込みで楽しんでいるというだけの様だった(もちろん、だからって褒められたもんじゃあないけれど)。

 

それでその異次元の彼が最終的(?)にどうなったかというと、「ちゃんとした女が好き」だったらしく、本当に「ちゃんとした女」と結婚した(今も遊んでいるかは知らない)。そいつだけじゃなく、その周りで遊んでいた奴らも、概ね「ちゃんとした女」と結婚した(全員は知らん)。婚活狂いの頭の悪い女性とか、メンヘラとか、清楚ビッチみたいな、そんなわかりやすいものに捕まるような奴なんぞいなかった(つーか、その手の女性を捕まえるのは、自分の観測範囲だと、むしろ「いい人」に多い)。まぁ自分が結婚したのではないので、奥底は知らんが。

 

で、それだけ。なんのドンデン返しもなし。イラっとするだけ。

 

まぁ、結婚後の生活は長いし、そこで何かしらの報いを受けて欲しいところだが、残念ながら、ここは現実世界であって、物語の中ではない。道徳的に悪いことをした奴にバチが当たる、なんて限らない。ムカつく奴が痛い目に遭うとも限らない。クソのように女遊びをし倒した奴が、肥えた目で「ちゃんとした女」を見つけて、培った技で捕まえて、結婚して幸せな家庭を築くこともは珍しくないし、逆に真面目な好青年が知らずにメンヘラを捕まえて酷い目に遭うなんて、そこら中にありふれている悲劇なのだ。

 

何が言いたいかというと、リンク先の文章の背後から「女性を食い物にするゴミの様な男は、ゴミのような女と結婚することになって、不幸になって欲しい」という、呪い、というよりむしろ願いに近いものを感じたのだが(錯覚かもしらんが)、うーん、現実はそう上手くいかないんじゃないか、って言いたかった。まぁ、

 

「見下し系ナルシストヤリチン」

 

 と、書かれているので、単に自分の周囲にいた奴らが違うタイプであった、ということなのかもしれないけど。

 

実際、どっちのタイプが多いんだろ?自分の周囲しか、知らんからなぁ…