この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

美人の価値は

最近のグラビアはAKB関連の不細工どもが増えてがっかりだが、AVにはむしろ美人が増えてきていると思う。大概の単体女優はAKBの誰よりも美人である。まぁそれは嬉しいことなのだが、同時に「なんでこんな美人な娘が、こんなことするのかね」とも思うのだ。

 

考えてみたのだが、これは恐らく、美人はちやほやされるが、そのちやほやされっぷりから推測される「美人の価値」と、金銭に換算される「美人の価値」との間に隔たりがあるからではないだろうか。

 

つまり、「美人」は小さいころから「不美人」よりも可愛がられ、えこひいきされ、大きくなると男性にはちやほやされ、女性からは羨望のまなざしを向けられる。また、TV番組やファッション雑誌、映画やイベントなど、あらゆる華やかな「価値のありそうな」場には「美人」が配置され、注目を浴びているのを目にする。

 

だから自然と、「美人であること」は、非常に価値があるものとして感じられる。

 

しかし悲しいかな、美人はこんなにも「価値がありそう」にも関わらず、「現金化」が非常に難しいのである。せいぜい男におごってもらえる頻度が高いくらいで、「十分に稼げる女優やモデル」なんてものはあまりにも狭き門で現実味がない。だからといって「玉の輿」を狙おうとしても、そもそも「玉の輿」となり得るような男性がいる場面に登場するには、美貌だけでは足りないのだ。

 

で、小さい頃からその美貌を讃えられ続けた美人は、恐らく大人になってお金が価値を持つ様になってから気づく。あんなに価値がある風に扱われていたにもかかわらず、実はその美貌にほとんど使い道がないことに。頼りにしていたものが、実は張子の虎であったことに。気づいた時の喪失感というか、肩透かし感というか、「こんなはずじゃなかった感」は、きっと大きいと思う。

 

その時に他の何かを併せて持っていればいいが、これまで「美人」ということに頼り切って、他の能力を探したり磨いたりする努力をしていなかった場合、どうすればいいのだろうか。他の能力を今から磨くか?今から??あるいは、もうなりふり構わずにどこでもいいから「美人」を生かせる場所を探すのか。

 

いや、仮にもし能力があったとしても、ずっと価値があると信じ続けていた「美人であること」が、実はほとんど価値がないという事実を受け入れられるだろうか。膨れ上がった承認欲求はどうなる!?少しでも価値があるとされる場所を探してしまわないだろうか。

 

 …てな流れの一端に、AV女優とか、安いモデルとか、イベントに駆り出されるだけの事務所所属の女とかがいるのではないだろうか。

 

まぁ頼りすぎなければ便利なんだろうけどね。