この世の背景

主に、どうしようもないことを書いています。

大河ドラマ「平清盛」つまんね

いや、本当はしらない。第1回しか見てないから。でも第1回はとにかくひどかった。

もともとドラマは殆ど見ないが、生活習慣が変わって、NHKの連続TV小説「カーネーション」を見るようになった。それがやたらと面白いので、大河ドラマも見ておこうかという気になったのだが。

とにかく不自然。しかもその不自然さは、時代設定が甘い、とかじゃなくて、気持ちの悪い現代の流行りを時代設定を無視して物語に放り込んだもので、そもそもきちんとした時代設定なんか作る気がないんじゃないかと思わされた。つまんね、というより、気持ち悪。

どこが気持ち悪かったかだが、大きくは2つ(小さくは100万個ある)
1.武士が誇り高い。
2.命をやたらと大事にする(される)。
である。

1.武士の誇り高さは、武士の地位が向上してから出現したもののはずだ。貴族にいいように使われていて、未だ何者でもない武士がやたらと自らの誇りを大切にするのは、いかにも不自然で滑稽だ。現代人のもつ「侍」のイメージを何も考えずにあの時代の「武士」に放り込んだのではないか?放り込んだ人は正気か??
立場を逆転しようというエネルギーは、誇りとかいうくその役にも立たないものを守るためではなく、もっと単純な「環境の向上」にあったはずだと思うのだが。
2.これが最悪に気持ち悪い。死人がそこかしこに溢れているこの時代の、しかも職業柄日常的に死に触れている武士が、なんで白拍子とその子ごときの命を救うのか。いや、もちろん唯の子ではないし戦略上生かすのならわかるが、「罪のない命を奪うのは…」とか、サッカリンより甘いこと言うはずがない。どう考えてもそんなものより自分の家の存続が大事なはずだ。上皇の前でもまだ言ってやがる。上皇もそれを聞いてあげてる。どこのゆとり世代達だよ。上の者の言うことはお前の命より重いに決まってんだろ。白拍子の子なんか犬以下の価値に決まってんだろ。上皇がそんなもの聞いてくれるわけ無いだろ。馬鹿だろ。

命、命、命…現代の「命って言っときゃ皆感動するぜ」派の気持ち悪さをよもや歴史物でも見せられるとは。平安時代が舞台なだけで、中身は世界の中心でなんとかみたいな最近のくそドラマと何ら変わらないじゃないか。

おとなしくカーネーション見とくかな。